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通販の受取拒否をするとどうなる?考え得るリスクを解説

ネット通販を利用した後、商品が手元に届くまでの間に「やっぱり購入をキャンセルしたい」と考えることもあるかもしれません。そのようなとき、キャンセルの連絡・手続きが面倒だったり、もうキャンセルができない状態だったり、さまざまな理由で商品の受取拒否をする人がいます。商品を実際に受け取らなければ購入したことにならないだろうと考えるかもしれませんが、これは大きな間違いです。商品は売買契約に基づいて発送されるものであり、受取を断ったからと言ってその売買契約が解除になることはありません。
受取拒否をすると、購入先の通販業者から連絡が来るはずです。そして、その通販サービスの規定に基づいた対応が行われます。例えば購入者都合の返送・再配達などにかかる費用は全て購入者側で負担すると規定している業者が多いため、1度で商品受取をするよりお金がかかるでしょう。また、悪質な受取拒否を行ったと見なされれば、さらに厳しい対応を取られる可能性もあります。今後同じ通販サイトで商品購入ができないよう、通販業者側からブロックをされる可能性もあります。受取拒否によって通販業者が被った損害に対する賠償請求など、法的措置を取られるケースもあります。そのほか、警察への通報・相談・被害届の提出などに動く可能性も。悪質な受取拒否で業者の業務を妨げたとして、偽計業務妨害の罪に問われることもあるのです。

このように、受取拒否によって大きな問題に発展していく可能性は十分あります。購入者は軽い気持ちで受取拒否をするかもしれませんが、それは商品を発送するまでに通販業者がかけたコストや手間を全て無碍にする行為だということを忘れてはいけません。些細なことだとたかをくくっていると、大変なトラブルになるかも。通販商品の無断キャンセルは絶対NGです。もしどうしても受取が難しくなったら、受取拒否をする前にまずは必ず速やかに通販業者へ連絡・相談してみてください。